
過去、伝書の購入に際して甚しく高揚した伝書が三つあります
一つは柳生新陰流、一つは北辰一刀流、そしてもう一つが今回取り上げる長谷川流の伝書です
因みに先の二つは購入出来ませんでした

長谷川流の伝書は二巻あり、もう片方の一巻は『長谷川流兵法剱術圖法師卷』に掲載済みです
二巻共に表具は失われ、虫害著しいのは残念でなりません







長谷川英信については皆さんご存じの通り、断片的に傳承を記した史料こそ見付かってはいるものゝ、諸々の傳承が錯綜しており、真偽を決し難く確証を得られないという段階にあります
新史料の登場を期待するしかありません
印章、方印の方は門構えに秸の字、壺印の方は「回」「實」とあるようです

因陽隠士記す
2025.8.16