古文書を読むために

判読練習問題-2

判読練習問題-2

判読練習問題-2答案例

全てを読むために12分半をかけ、さらに見直しに3分をかけました。

答え合せすると、答182字中、誤読2字(1.1%)という結果。翻刻の中で明らかに違うと思われる文字は、誤読に数えませんでした。

この「判読練習問題-2」は、182字中、誤読3字以内に収まれば可とすべきでしょうか。

*翻刻に「頓首」とあるものは、原文になく文字数から除外。

判読練習問題-2誤読例と雑感

なとゝ云事

「事」字の上に何かある、それは分っていたのですが、「云」字をもってくるとは思いつきませんでした。

贛齋

牧百峰の號です。「贛」字は初見です。

大含

雲華大含のことです。固有名詞のため、知らなければ迷うところ。

擧趾

この「擧」字は特有の草体です。私は以前、別の山陽書翰でこの字形を見ましたので大丈夫でしたが、それ以外の書翰において見たことがありません。

會合にて

翻刻通り、これを「合」字と読むのは無茶です。文脈から見ても「會約」として良いでしょう。

復蔵

翻刻には「復」とありますが、見えませんね。「初蔵」だと思います。ほかに二箇所登場します。

辛丑二月三日
「擧」字を見たとき、以前に山陽書翰を読んだ経験が今に活きていると感じられました。四日後、村山臥龍氏の著『草書のくずし方』に、この「擧」字と同一のものを見付けました。とすれば、王羲之・智永・孫過庭、いずれかの字形ということです。あまり和様の俗文にこの字形を見ず、唐様の書を習った人がこの字形を使うのかもしれないと想像しています。草書について、出典を調べられ辞典を持っていたのですが、誤って処分してしまい、どの碑帖のものか調べられず残念です。
因陽隱士
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