古文書を読むために

判読練習問題-1

判読練習問題-1答案例

全てを読むために20分をかけ、さらに見直しに10分をかけました。見直しに時間を割いたほどの成果を得られず、結果として文脈の把握に時間を費やすことゝなりました。

掲載する所の「答案例」に、拙筆の書き込みがあります。これらの書き込みは、判読時に逡巡した文字や、見直すとき再び判別の労を省くことを目的としたものです。今回の如き練習問題であれば、再び読み直すこともあまり無く、敢えて書き込まずとも良いのですが、日頃古文書を読むときは何度も見直して精読するため、判読時の習慣と化しています。そして一目見て分る文字については、一つ一つ書き込みませんでした。但し、後々翻刻を見て誤りに気付くこともあります。

「答案例」、以前は全て打ち込み活字化したものですが、今回は時間を惜しみ省略しています。

翻刻を見て答え合せすると、答316字中(凡その文字数です)、誤読12字(3.8%)という結果。この誤読の内、どうもよく分らないと思っていた字が4字、末尾の塗り潰れて読めなかった字が2字、あとの5字は全く読み違えており、反省すべき点が多くあります。

この「判読練習問題-1」は、答316字中、誤読8字以内に収まれば可とすべきでしょうか。念のため附言すると、『山陽先生手簡』のこれほどの文字数のものを、辞典無しの独力のみで100%判読することは、優れた読み手と雖も甚だ難しいものだと思います。


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判読練習問題-1誤読例と雑感

一展仕候

この「展」字は以前も「歴」字と間違えました。文脈からして反射的に「一展」と読みはするのですが、字形は「歴」字だという思い込みがあり、同じ轍を踏みました。

ぬめ地に

こゝで「ぬめ」と平仮名読みするとは思い付かず、漢字として「奴」「女」とは見えましたが、無理に「如此」と読み文脈に沿わせて誤りました。徂徠翁の時代に「ぬめ地」を用いるだろうかとの謂い、たしかに訝しいです。

と申内に

大胆に改行して「と」字に書き出すとは、これもまた思いもよらず、字形から「今」と見ました。「と」字を取るところに、刻者の技倆が見えます。文脈は「今」としても通じるのです。

蔬飯を

「蔬」字は初見です。文脉から、餘りものゝ飯ということで、「落」字を宛てましたが、違っていました。

無恙着

この「着」字は最後まで読めませんでした。翻刻を見た後は、なんということもない単純な字に見えます。しかし、当初これを二字だと思い込みどうにもならず。

邪と

文脈からして「歟」を入れたい、けれども字形が違う、というわけで「故」にしました。常人の手簡に「邪(か)」字を用いたものを見たことがありません。改めて見ると、「故」字が妥当ではないかと思いますので、後日調べます。

口開

この「口」字は脇が甘かったです。ついつい「御」字にしてしまいました。

介石画帖

これもまた今見れば、なんということもありません。しかし、初見では塗り重ねられたところに惑わされ、確たる文字を得られず。こういう所は、実物の方が分りやすくて簡単な筈です。

奉存候

後ろから五行目の「奉存候」です。翻刻においては「奉」とされていますが、私は「被」とすべきだと思います。 うっかりすると、反射的に「奉存候」としてしまいがちなもので、恐らくは翻刻時に誤って「奉存候」と記したのでしょう。 *「奉存候」「被存候」は、場合によってはとても紛らわしいものを見ます。今回のものも、人によっては「奉存候」と見るかもしれません。

聯は

この字はあまり見かけないわりに、ぐっと草体に書かれています。私は別の書翰に、以前見た字形だったので大丈夫でしたが、この字を落す人は多いかもしれません。

辛丑二月三日
山陽書柬の判読は久しぶりでした。版ということもって、読めるかどうか気懸りでしたが、なんとか誤読4%以内にて胸を撫で下しました。志の低いことですが、己の技倆を知悉しているため、今は甘んじてこの結果を受け入れるほかありません。
この頃思うに、その古文書を読めるか読めないかは、読む前に已に決定しているのではないかと。古文書の判読は、クイズや暗号解読ではないので、その時々によって、偶〃読めた、着眼が冴えていた、ということはあまり無く、是迄の積み重ね=結果なのだと思います。
因陽隱士
Writer