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諸賞流の傳書

観世流和裏大極三重當目録
1721.享保六辛丑天七月吉旦
中舘判之尉常政−[抹消]

仁 観世流和表裏三重取方目録
1846.弘化三丙午歳四月
岡田幸蔵直景−小瀬川皆蔵

義 観世流和百箇條秘傳巻
1846.弘化三丙午歳四月
岡田幸蔵直景−小瀬川皆蔵

禮 秘極巻
1846.弘化三丙午歳四月
小瀬川新兵衛−小瀬川皆蔵

智 秘極巻
1846.弘化三丙午歳四月
小瀬川新兵衛−小瀬川皆蔵

信 秘極巻
1846.弘化三丙午歳四月廿日
小瀬川新兵衛−小瀬川皆蔵

卯可 観世的真諸賞要眼狐傳和是極之巻
1834.天保五甲午歳四月十日
小瀬川武助−小瀬川平治
掲載史料及び参考資料
『観世流和裏大極三重当目録』個人蔵
『仁義之巻』個人蔵
『禮智信之巻』個人蔵
『卯可之巻』個人蔵

観世流和裏大極三重當目録


観世流和裏大極
三重當目録

  小太刀

太刀待     當
揬掛 左右    當
調子 左右    當 三ヶ所
蹈落      當
羽返      同
水車      同
腕捫 左右    同
小詰      同
大詰      同
引落      同
後返      同
奏者取 左右   同
取手 左右    同
前脇指     同
後詰      同
左詰      同
右詰      同
頤捫 左右    當 前後
同所      當 同
髪挟 両勝    同 首エ足太
          刀共ニ蹈
          ヲサエ候
          時ハサン
          密ノ会見
          合何ノ足
          ナリトモ先
          ノ蹈ヲサエ
          候足ノ折
          シテフミハナシ
          落シスル時
          キンヲケ殺
          ナリ何モ
            口傳
弐人詰     當 弐

一文字
 和


面   勝  閑
目   大極極極
    負  極

隠儀
陽儀始
    一  閑
    文  動
    字  勝
    始

陽儀
    曲

    極勝

    陽中隠

    隠中陽

東 西 南 北   中央
 空 風 火 水 土
青 赤 白 黒 黄

天 人 地
 一 文 字

右之條々令相傳者也

 観世流

大織冠鎌足
  田村利定
   戸田左衛門藤原
        吉久
   浅野伊織少藤原
        正久
   葛西 香益
        国久
   藤巻可良
        秀義
   石田辰之進
        定政
藤原氏鎌倉廿一代
   鶴岡武兵衛尉
        庸重
   中舘判之尉

      常政(判)

于時
 享保六辛丑天
   七月吉旦

 [抹消]

仁 観世流和表裏三重取方目録


仁義之巻
(印)
 観世流和表裏
 三重取方目録

  小具足

一 太刀待     當貮ツ
一 揬掛 左右    同
一 調子 左右    當三ツ
一 蹈落      當壹ツ
一 羽返      同
一 水車      當貮ツ
一 腕捫 左右    同
一 小詰      同
一 大詰      當(アテ)壹ツ
一 引落      同
一 後返      當貮ツ
一 奏者取     當壹ツ
一 取手      當壹ツ
一 前脇指     同
一 前詰      當貮ツ
一 後詰      當壹ツ
一 左詰      當壹ツ
一 右詰      同
一 頤捫 前後左右   同
一 髪挟取 両勝   口傳 同
一 弐人詰     當貮ツ

右貮拾壹條表 取手心
取返貮拾壹ヶ條 和心
裏 貮拾壹ヶ條 勝術

三重利術可秘云云

  立合

一 行連 左右    當壹ツ
一 行違 左右    同
一 大殺 両勝    當貮ツ
一 開詰      當壹ツ
一 鬼神詰     當貮ツ
一 大小搦     同
一 大渡 両勝    當壹ツ
一 小手乱 両勝   同
一 手髪取     同
一 推附返 両勝   同
一 柄留 両勝    同
一 朽木倒     同
一 大杉倒     同
一 山落      當貮ツ
一 岩石落     當壹ツ
一 棒椚      同
一 胸取 左右    同
一 前渡      同
一 谷渡      同
一 拍子取     當貮ツ
一 貮人詰     同

何茂小具足同前
可秘云云

一 真髪挟詰    秘傳

右之條々令相傳者也

観世流

大織冠鎌足

 田村利宗

   戸田左衛門藤原
        吉久
   浅野伊織少藤原
        正久
   葛西 香益
        国久
   藤巻 可良
        秀義
   石田辰之進
        定正
藤原氏鎌倉廿一代
   鶴岡武兵衛尉
        庸重
   中舘判之尉
        常政
   土河寛常軒
        至親
   玉山理左衛門
        友秀
   小瀬川喜代七
        景重
   虎戸傳作

   小瀬川武助
        緑有
   岡田幸蔵

弘化三丙午歳(印)直景(印)(花押)
    四月

小瀬川皆蔵殿


  別傳秘法

一 乱心者取大事  秘傳
一 無縄縛何人茂  同
一 二階籠者押   同

右雖爲大秘術此度令相傳者也
他言他見有之間鋪者也

義 観世流和百箇條秘傳巻

仁義之巻
(印)
 観世流和百箇條
  秘傳巻義

  術法覺悟

一 戸出     秘傳
一 戸入     同
一 小門出    同
一 小門入    同
一 夜行連    秘傳
一 夜行違    同
一 夜行眼    同
一 往座     秘傳
一 無明座    同
一 連座     同
一 待     同
一 寢夜内    秘傳
一 頓首     同
一 着衣     同
一 向食     秘傳
一 受手     同
一 見物    同
一 郡集     同
一 親嫁     秘傳
一 大小     同
一 頭足用    同
一 卒養     同
一 呑酒     秘傳
一 婬亂     同
一 貪受     同
一 毒味     秘傳
一 毒見     同
一 仕懸常用   同
一 三人詰    秘傳
一 神儒佛    同

 〆三拾箇條

 術法位

一 手位     秘傳
 立波に落来る水の打合くたけて
 流るもとの瀧つせ

爲弱々如盤石

一 氣位     秘傳
 ひかハ行かゝらハ引て見合よ
 柳の枝に雪折ハなし

閑曲猛

一 規位     秘傳
 よしやたし行方有らハ諸共に
 引つれてこそ行も帰るも

四志一連

一 目付位    秘傳
 影さすや川瀬の水に心あらハ
 ふかくなかめん山の端の月

眼中目

一 浮雲足位   秘傳
 梶をたへろ[櫓]もなく海士の釣舩ハ
 波のいつこかとまり定めん

足術

一 間位     秘傳
 水に位月をとりたく思ひつゝ
 猶行程もおなじ間つもり

間三足

一 扇位     秘傳
 座につきてゑもんつくろい抜
 おける扇子に迄もよしやうつらん

萬勝一心

 〆七箇條

・右之條々令相傳者也

     岡田幸蔵

弘化三丙午歳(印)直景(印)(花押)
    四月

小瀬川皆蔵殿

禮 秘極巻


禮智信之巻
(印)
 秘極巻  禮

  術法仕懸

一 金鞠
    先 五十目
   鎖五尺  鉄
  後 百目
   口傳有り

一 片金鞠
     鎖三尺
    百目 鉄
   口傳有

一 太玉
   貮百目  鉄
   口傳有

一 小玉 トモ
     三匁
     五匁 鉄
   口傳有

一 受道具
     四寸六分 厚サ五分
 鉄五寸 七寸五分 五寸 五寸
     四寸
   口傳有

一 金用指
     七寸
      鉄
   口傳有

一 鉄扇
    壹尺
   口傳有

一 道具落
 鉄 四寸  三尺五寸
   口傳有

一 疊甲
    厚サ二分五厘カ三分
  三寸  鉄
   口傳有

一 疊小手
     皮 骨鉄 鎖鉄
   口傳有

一 打劒
  六寸
   鉄
   口傳有

一 車釼
      長四寸
   口傳有

一 胸當
    四寸
    幅四寸
  鉄      二寸五分
    厚サ三分
   口傳有

一 萬刀
     鉄
   口傳有

一 白刄取
     鉄
   口傳有

一 琴地
  鉄
   口傳有

一 琴爪
    皮
  鉄  中指
     大指
   口傳有

一 鷲爪
  鉄 皮
   口傳有

一 玉仕懸
    カシ二尺五寸
   口傳有

一 匂袋
    藥
  方
 一 山椒   五匁
 一 胡椒   同
 一 いわう  三匁
 一 なんばん 仝
   口傳有

一 早打劒
   躰
   口傳有

一 明松
    タヱ松二十本
      長二尺五寸
  方
 一 ゑんしやう 廿匁
 一 いわう   拾匁
 一 しやうのう 弐匁
   口傳有

一 夢浪枕
   口傳有

一 車明松
   口傳有

一 衛士焼火
  方
 一 ゑんしやう 拾匁
 一 いわう   壱匁
 一 灰     弐匁

一 
   三寸鉄
   口傳有

一 水目隠
  方
 一 こうゑんそう  廿匁
 一 とうからし   拾匁
 一 胡椒      五匁
   口傳有

一 生取半弓
  藥
   口傳有

一 紙鉄炮
      口薬
   口傳有

一 太略
 事不急有時人數揃
 寄棒前後差圖人疵
 不蒙我危不見得勝
 利極位之仕懸可成

右之條々令相傳者也

 相刕鎌倉鶴ヶ岡廿一代藤原

   寛龍軒
   中舘判之丞
   土川仁和右衛門
   小瀬川喜代七
   虎戸傳作
   小瀬川武助
   岡田幸蔵
   川村與七
   小瀬川新兵衛


弘化三丙午歳(印)(印)(判)
   四月

小瀬川皆蔵殿

智 秘極巻

禮智信之巻
(印)
 秘極巻  智

   術法小具足

一 取手
一 和

   術法立合

一 取手
一 和

   術法縄手小具足

一 向返
一 後取
一 左返
   
一 右

   術法縄手立合

一 向懸
一 推懸取
一 左連
一 右連

   術法取者

一 飛龍
一 
一 後心

   術法打捨

一 無刀入
一 夢浪
一 一生捨討 白刄取
      ミヤウ
   術法勝妙

一 壁破
一 二段入
一 四人詰
一 九曜 (図) 八方詰

   術法當

一 眼中
一 喉骨
一 脅穴
一 心胸
一 氣海
一 方
一 折目
一 節骨

右之條々令相傳者也

 相刕鎌倉鶴ヶ岡廿一代

   寛龍軒
   中舘判之丞
   土川仁和右衛門
   小瀬川喜代七
   虎戸傳作
   小瀬川武助
   岡田幸蔵
   川村與七
   小瀬川新兵エ

弘化三丙午歳 (印)(印)(判)
    四月廿日


 弘化三丙午歳
    四月

 小瀬川皆蔵殿

信 秘極巻

禮智信之巻
(印)
  秘極巻  信

   術法是極

一 九字護身   秘傳大事

   護身蓮華印

    (図)

  はんじより清く流るゝ水なれハ
  むすひてかたにあひらうんけん

 九字卯  獅子卯  甲卯

  萬凶退散    家

臨・兵・闘・者・皆・陳・烈・在・前

一 枕之大事   秘傳大事

   妙法神呪
    ヲンアミタテイサイカラウン
八幡 唵阿蜜多帝際可羅呼
    ヲンカカカカヒサンンマヱイソワカ
愛宕 唵訶訶訶訶尾沙麼曳
    ヲンアロリキヤウ     ソワカ
観音 唵阿蘆刀迦    

一 妙劒   是極

   妙法神呪
  ノウマクサンマンタハサタセンタ
  曩謨三曼多縛日羅赦
  マカロシヤタソワタヤ
  戰挐訶蘆尾頗挐
  ウンタタラカンマン
  郡呼挐羅

 抑當流祖師太織冠
 鎌足公從天狐一刄
 鎌蒙秘傳名狐傳流
 云々世已遠此流良傳
 利宗東夷世田村将軍
 清水寺観世音菩薩
 長武家調法中世夢
 相観世云々

 弘化三丙午四月廿日辰一天
 當流秘術秘法相傳仕者也
 若亦此流達知於名人者謹
 而可請之依而五本大尾如件

狐傳流

 大織冠鎌足

  田村利宗

    藤原 元吉
    名護屋久行
      浄光院
    源  定與
    大和守秀時
    藤原 春久
    同  秋長
       玄卯
    澤山 大学
    同  常秋
    橘  義國
     澤山大学
    出雲守重政
      妙壽院
      林主膳
      同平馬
      同帯刀
    嶋海 雲才
    藤原 兼道
    相模守久重
     大田織部
     林根利忠
     秋山主馬
     金森伊勢
     同 要人
     毛利國友
    木津川正利
     同 成政
    毛利 春俊
    山城守時春
    平  成助
    同  定成
    加賀守定時
    山本 壽仙
    赤間 法玄
    畑  左近
    立石 権内
    同  吉長
    龜井 重助
    同 清三郎
    藤原 吉久
    浅野 正久
    葛西 國久
    藤原 秀義
    石田 定政
 相刕鎌倉鶴ヶ岡廿一代
    寛龍軒
    中舘判之丞
    土川仁和右衛門
    小瀬川喜代七
    虎戸 傳作
    小瀬川武助
    岡田 幸蔵
    川村 與七
    小瀬川新兵エ


弘化三丙午歳 (印)(印)(判)
    四月廿日

 小瀬川皆蔵殿

卯可 観世的真諸賞要眼狐傳和是極之巻


卯可之巻
(印)
  観世的真諸賞要眼
  狐傳和是極之巻

   表

一 曲尺
 情は善にして自明鐘の面に向か如し
 圓中に方寸のあらハしまかれるをけつ
 りテ直からしむ名付テ是を曲尺の工ト云

   取返

一 乱糸
 比晨の全に居テ衆星の變を知る手の
 内外の他なく術に一穴の外なし
 故に乱糸の本を尋ると云

   裏

一 的當
 調不變にして勝に他なし瀬を流るに
 浅深を計て裳をかゝく的當に差別有

   中位

一 真髪挟詰
 根を知れハ枝葉を尋其元遠き勝は
 枝の近きに尋て根元に至る家を知れハ
 其人に逢其人に逢て其家に至る形の至り
               ロン
 氣の應に仍也故に能極ハ心法を論す

   上位

一 妙釼
 有ハ火にこかれ水におぼれ無ハ躰に似テ
 しかと空なく故に寒夜に霜を聞か如し
 有無に又明道あり多年此道を知テ
 行叓かたし明道共ニ大虚にして初而行叓
 安し傳ハ其にして其時に用其妙躰
 ハ自求テ身家を調へ國を治メむ天下を平に
 する事を知る

   陰手

一 厂金詰
 金を以て切る壁ハ雪の上に霜を置ク
 如し一躰一宮にして亦其名有

   陽手

一 車返
 堅事極て則和す一九共ニ一に皈す
 時又論する所なし

   組合式正

一 圖 (図)

   和

一 揬掛   一 調子
一 腕捫   一 前脇指
一 前詰   一 後詰
一 左詰   一 右詰
一 頤捫   一 髪挟詰
一 貮人詰  一 大殺
一 推附返  一 柄留
一 岩石落  一 胸取

   取手

一 蹈落   一 羽返
一 水車   一 奏者取
一 取手   一 行連
一 行違   一 開詰
一 鬼神詰  一 大小搦
一 手髪取  一 朽木倒
一 大杉倒  一 谷渡
一 拍子取

   乱

一 小詰   一 大詰
一 引捨   一 後返
一 大渡   一 小手乱
一 山落   一 棒捫
一 前渡

   一文字

   (図)

   (図)

   (図)

   (図)

   (図)

   (図)

   (図)

大曲動て一陽をなす陰陽聚て質と成る
其一ノ元ハ理也理ハ不生不滅にして息なく
聲なし言を行て難言故暦に鴻濛
といふ儒家に無極ト言釋門に空トいふ
則圓融の儀也是則天地未分也如鶏子
の渾A含弟ヲ波の渾A内におゐて
理生ス氣を氣質をなして一徳元水
の心をあらわし此水無波無テ風湛然なれ共
理を備て一とならんとす勢有を一徳と言徳学勢ト訓
重濁者ハ降テ地成天地開闔して一神有
國常立尊ト號ス此神天理地氣を傳テ質を
なす是一の始也故に一文字心術萬ヲ生ス

   氣

一 以也阿
 理の以音ゟ起ル氣の也音ひらけ阿の
 質音に位定て其と成以也ハ陽に
 属して上に位シ阿ハ陰に属しテ下に通ス
 天地和合シテ術を専ニス

   質全

一 一
 蟻の臼の端をめくるか如し一亦一に
 皈して一躰全

   是極位

一 傳授髪挟詰

   一心 (図)

   一意 (図)

抑當流秘傳有此一巻一秘一妙
依令蔵蜜者天津大和尊
逆神意者也

 相刕鎌倉靏ヶ岡廿一代藤原

   寛龍軒
   中舘判之丞
   土川仁和右衛門
   米倉 悠
   堀内市之進
   小瀬川喜代七
   虎戸 傳作
   小瀬川武助


天保五甲午歳 (印)(印)(判)
    四月十日

 小瀬川平治殿


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